ベンガル―ル基本情報
地域:   インド南部、カルナタカ州
言語:   Kannada, English, Hindi, Telugu
人口:   推定1200万人(2019年)※2011年国勢調査では840万人
気候:   1年を通じて過ごしやすい。標高920mに位置しており、8~10月の雨季を除き比較的乾燥している。
主な産業: IT、ソフトウェア、電子機器、通信、自動車、航空宇宙、ヘルスケア
ベンガル―ルのスタートアップ数: 7000~7200社(2018年、Nasscom-Zinnov reportによる)
ベンガル―ルに拠点を構えるスタートアップ:
Flipkart, Nestaway, Furlenco, Swiggy, Byjus, and ZoomCar

 

ベンガル―ル(バンガロール)は、「インドのシリコンバレー」とも呼ばれ、インドにおけるスタートアップエコシステムの中心地です。

世界でも有数のIT産業のハブとして知られていますが、幅広い産業のグローバル企業が研究・開発・生産拠点を構えています。インドのハイテク産業の中心地であるバンガロールは、IT・ソフトウェア、ライフサイエンス、航空宇宙、自動車、精密機器などにおいて、優れた人材と知識が集約しており、数多くのスタートアップを輩出しています。そして、インド国内、そして世界トップクラスのVC、投資家たちが集まっています。

Read more about why Bangalore is the best place for tech startups in India – 

https://yourstory.com/2020/01/bengaluru-innovation-report-startups 

 

ベンガルールの着実な成長は、世界中の企業の注目を集め、インドという国をテックスタートアップ、起業家たちにとって魅力ある場所として位置づけてきました。ベンガルール発の有名なスタートアップには、Flipkart(eコマース)、Nestaway(不動産レンタル)、Furlenco(家具レンタル)、Swiggy(フードデリバリー)、Byjus(EdTech)、ZoomCar(自動運転車、カーレンタル)など、があります。いずれも、急成長中のユニコーン、ス二コーン企業です。

 

ベンガル―ルには優秀な人材、情報、VC・投資家が集まっています。起業する場所として多くの面で優位性がある、この都市でビジネスをすることは、他のどの都市よりも成功する可能性が高く、スタートアップにとって非常に価値ある挑戦になります。ベンガルール発のスタートアップには、14のユニコーン企業が拠点を構えています。(インド発のユニコーン企業の約45%に該当)

 

近年、ベンガルールを拠点とするスタートアップ企業は、デリーとムンバイを合わせた金額よりも多くの資金を調達しています。2010年以降、彼らは305.7億ドルを調達し、2016年以降の過去4年間で201億ドルを調達しています。

 

2019年の9ヶ月間で、ベンガルールのスタートアップ企業は、3.46億ドルの投資を獲得しました。これは、インド全体のアーリーステージ投資の34%を占めています。過去4か月に大型の資金調達を行ったスタートアップの一例として、Practo(USD $32 Mn)、Medlife(USD $23 Mn)、Dunzo(USD $30 Mn)、Flipkart(USD $1.2 Bn)、Vedantu(USD $100 Mn)、Khatabook(USD $60 Mn)があります。

 

そして、ベンガルールには何千人ものエンジェル投資家がいます。Binny Bansal, Phanindra Sama, and Ganesh Krishnanなどが、著名投資家の一例です。また、”Bengaluru Angels”と呼ばれるネットワークが確立されており、彼らは自身の専門知識、誠実さ、コミットメント、そして起業家たちからの信頼を確立し、人、情報、ビジネスパートナーのつながりを構築するために、日々奮闘しています。

Read more about the top startups of Bangalore – 

https://timesofindia.indiatimes.com/city/bengaluru/bengaluru-has-3rd-most-startups-globally/articleshow/66371521.cms 

 

多くのVC(ベンチャーキャピタル企業)が拠点を構えています。Accel Partners, Axilor Ventures, Catamaran Ventures, Blume Ventures, and Sequoia Capitalなど、インド国内、そして世界的にも有名なVC企業がベンガルールで多額の投資を行っています。

 

ベンガルールのスタートアップエコシステムは、起業家同士、エコシステムのプレイヤー同士が小さなコミュニティを形成しながら、切磋琢磨し、相互にサポートをしてきました。

Headstart Bengaluruはそんなコミュニティのひとつです。グループ設立以来の1-2年間で、20以上のイベントを開催、1700人以上の起業家に影響を与えてきました。Startup Saturdayや1on1のメンターセッションを通じて、若い起業家たちが、そのポテンシャルを最大限発揮して、急速に成長していく土壌を作っています。

 

多くのインキュベーターやアクセラレーターも数多く存在しています。CoE IoT、C-Camp、NSRCEL IIM Bengaluru、IIIT Bengaluru Innovation Center、そしてNASSCOM 1000 Startupsなどの、政府系/大学発インキュベーターは、ベンガルールのスタートアップエコシステムの成長に大きく貢献しています。著名な民間/非学術系インキュベーターには、Venture Catalysts、Axilor Ventures、Startup Village、そしてTechnovate Innovationsなどがあります。

 

インド中央政府が2016年に開始した”Startup India”イニシアチブは、スタートアップのブランド向上、知財保護、優秀な人材獲得などをサポートしました。また、ベンガル―ルが属するカルナタカ州政府は”Karnataka Startup Policy”を立ち上げ、2020年までに20,000社近くのテック系スタートアップの成長を支援する様々なスキームを打ち出しています。

 

ベンガル―ルのエコシステムにおいて、成長段階であることを挙げるとすれば、経験豊富な人材の欠如です。他の都市のスタートアップエコシステムに比較して、人材の年齢層が非常に若い、人材の質、経験豊富な人材へのアクセスに課題がありました。これを解決するには、人材を即採用するのではなく、平均以上の経験値があることを確認することが、スタートアップには求められるといえます。

 

Read more about how Bangalore has a diverse and evergreen ecosystem – 

https://fi.co/insight/bangalore-is-a-fast-growing-startup-ecosystem-here-is-a-list-of-all-the-local-resources 

 

先述のとおり、ベンガル―ルはグローバル企業、そして主要なエコシステムプレイヤーが一同に介する拠点であり、こうした組織と密な連携が取りやすいことからも、スタートアップエコシステムとしての優位性を確率しています。切磋琢磨しあうスタートアップ、様々な課題に対してサポートするエコシステムプレイヤーの質の高さは、世界トップクラスといえるでしょう。

ベンガル―ルのエコシステムは、現在も日々進化し続けており、今後も優秀な起業家、エンジニアを惹きつける、スタートアップの成長の中心地であり続けるでしょう。